SSブログ

中国古代官製天文道担当の囲碁用語の利用方法例(長さん)

本ブログでは、イスラムシャトランジ、インド
2人制古チャトランガ系ゲームが、日本に西暦
1015年までは流行らない理由として、囲碁
のゲーマーのゲームの出来に関する、目利きを
仮定している。更に、囲碁は中国古代の天文道
と強関連し、中国古代星座を使い暦法が中国式
である地域では、囲碁が盛んなはずだと仮定し
ている。つまり、中国古代暦法文化と、
イスラムシャトランジ、インド古代のチャトラ
ンガ等、西暦650年~西暦1015年頃の、
将棋様ゲームとは、特定の地域での、互いの存
在に関して

逆相関だという意味

である。
 中国古代の暦法は、月の視位置の中国星図上
座標の観測で、平朔から定朔型へ進展した事を
述べた。そして、中国の古代官製の天文観測家
は、恒星の天球上の位置を、囲碁基本用語を
使用して把握したが故に、中国暦天文道と、
ゲームとしての囲碁が、中国王朝時代の各国で
は、存在に関して強い正相関が出来たと述べた。
 更にその際、囲碁の基本用語を古代の天文家
が恒星位置の把握に転用した事は自明だろうと、
本ブログでは表現した。が、この点がやや判り
にくいので今回は、

例を作成してみたので紹介する。

以下は、中国宋代の星図、新儀象法要の、今様
の”きりん座”付近の星座とみられる、”八穀”
座の形である。なお判り難いが、右隣は、
カシオペア座付近である。

八穀宋星図.gif

この中国星座は、観測のときに、囲碁の基本的
用語の中の死活に関する、以下の”マガリ四目”
の黒石の形と表現されたであろうと、考えられる。

死活マガリ四目.gif

石の数と星の数が、上記両図で合わないが、

星図、新儀象法要の星座の形は略図

であろう。中国星図は、形が余り正確ではない
事が知られている。そこで、実際の星野に近い
星図である、中野繁著、広瀬秀雄監修の、
新標準星図(地人書館、西暦1967年。19
50年分点、実質的に東京天文台著作。医師、
中野繁氏の現在の居所、察知不能)を見てみる。

新標準星図.gif

以上のように、実際の星座は、一角に相手の白
石が食い込んで、14個に星が並んでいて、
囲碁の石の生き死にの基本形であるマガリ四目

と、形がぴたりと一致

している事が判る。なお、きりん座ガンマ星は、
肉眼的重星とみられる。また、この星座は特定
が難しく、異論が有ると見られる。ちなみに、
囲碁の用語では、14星で囲まれた中の領域に、
石は置かれて居無い状態のものを指す。実際の
星野では、相手がヤケになって、領域内の端に
ホウリコンだ石Aを、味方がBで取ってしまう
局面の所になっている。以上は、ほとんど碁は
出来ないので、他人から聞いて私は書いている。
つまりこの黒地は、生きているそうだ。

唐・宋代等の実際の天文観測官は、以上のよう
に、星の並びを表現した

のであろう。なお、月はきりん座は通らない。
 きりん座に、新星(客星)が現われる事も、
さほど無かったろう。が仮に、この並びの図の
N地点に新星が仮に現われたら、

それでもヤケになって、相手が更に石をホウリ
コンだ位置に客星が現れた

と、仲間の天文官に、申し送ったのであろう。
 以上のように、囲碁の用語は、今の八穀座の
例にもあるように、抽象的な中国星座を把握す
るのに、明らかに使用できるものである。
 今のは一例である。が、中国星座には、
かんむり座状の輪の形が多い。全天で9つ位
ある。これも、ナカデという、囲碁の生き死に
の基本形で、表現されるのではないかと思う。
 また、バツ印が多数書かれた星座もある。
これは私には自信が無いが、相手に石を取られ
ないように、斜めに連続して石を打つ、コスミ
戦法の一種に準え、表現するのではなかろうか。
 無論、歩天歌等、幾つかの星野表現は組み合
わせるのであろうが。囲碁の基本用語が、中国
星座を理解するのに、全く役立たないとは私に
は、到底思えないのである。(2019/12/09)

nice!(1)  コメント(0)