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香川県大内町原間遺跡で弥生時代の龍馬土器玉(長さん)

以下西暦1998年の発掘で、弥生時代後半
の集落跡から、ちいさな球状の土器の玉に、
龍馬と墨書したような土器が出土したという
紹介である。

龍の字が不鮮明で、弥生時代の馬屋用の何ら
かの器具

のように見える。何に使うのかは判らない。
 場所は香川県東部、大川郡大内町の
原間遺跡という集落跡遺跡で、弥生式土器が
多数出土する地点である。香川県大川郡大内
町川東原間と発掘報告書に有る。
 発掘報告書はweb上でpdfで公開され、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に掲載されている。pdf
ファイル名は以下の通りである。
11139_7_原間遺跡Ⅰ.pdf
 写真は報告書の図版198の、3段目右側
にある、丸い物体で、表面に黒い模様があり、
濃い部分は2文字で、龍馬と書いてあるよう
にも見える。遺物番号は、第377番と有る。

原間龍馬.gif

発掘報告書のpdfファイルの第1番、
11139_1_原間遺跡Ⅰ.pdf
の85ページ付近に、出土した家屋跡の成立
時期が、弥生時代後半後期との旨の説明があ
る。なお、このpdfファイルには発掘報告
書の表題も、トップページに記載されている。
発掘報告書の、表題については以下の通り。
埋蔵文化財発掘調査報告第39冊原間遺跡Ⅰ、
2002年3月、香川県教育委員会・
財団法人香川県埋蔵文化財調査センター・
日本道路公団香川県土木部。
 遺物に墨書が有るとの指摘は無い。だが少
なくとも、

馬という字は弥生時代後期後半には、四国に
も有ったのだろうと、私は考える。

上図から龍に似た模様の”立”部分の存在が
不明瞭であるため、龍に見える模様は、偶然
出来た、自然の模様なのではないかと今の所
本ブログでは疑う。
 よって、

単に馬と書いてあるだけの、馬に関連の有る、
何らかの物品

なのではないかと私は疑う。発掘報告書に、
”土玉”と有るが、何に使うのか、それだけ
では少なくとも、私には良く判らない。
なおweb上では、土玉は勾玉の類であるか
のように書いてあるサイトが多い。が、この
例の場合は、紐を通す穴が格別見当たらない。
 何れにしても大将棋の弥生時代後半後期の
成立は、ほぼ

示唆してい無い

と、龍の字の不明確さから私は考える。
 なお、この遺跡からは、図版200に遺物
番号第622番として、大型の土器の内側口
の少し下に、私には読めない字が4文字何か
書いてあるような写真が載っている。このケー
スに関しても、発掘報告書に釈文は見あたら
無い。成立年代は622番出土の家屋跡につ
いても、弥生時代後半後期と、報告書に記載
されているようだ。
 更には、この発掘報告書の図版204の2
段目左の、遺物番号第1068番の土器に、
五角形模様が複数有るように見える土器が載っ
ている。この模様も、中央に入っている一文
字模様に見える部分が、図形に正対していな
いので、単なる自然模様だと私は考える。以
上のように文字の入った遺物も有る事はある
のだが。残念ながら、顕著な例がたまたま無
い遺跡だったと今の所見ている。(2021/04/06)

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