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仮称北周武天王象棋「春夏」「秋冬」型は先手必勝(長さん)

これまでに述べたように、2升横に動く木星
と3升横と1升前後に動く火星と1升横に
動く土星を2:2:1で先手が、
3升横に動く金星と3升横と隣接左右に方向
転換し左右の駒の取れる水星と土星を2:2:
1で後手が持ち、金星と水星は横4升領域に
しか分布できず、全体の升目は横12升縦3
升の36升であるという、五惑星運行将棋は、
盤上にも特定の配列で五惑星が在り、全体で
15枚制の場合、盤上の駒を先手・後手が
どちらも同等に動かせるため、着手のループ
を作って引分けになると見られた。
 そこで更に、持駒に内惑星が有る場合だ
け地球公転効果に相当する左1升シフトが、
着手とは別にできる(初手は後手だけ)、
火星がある場合に限り、火星の公転運動成分
に対応する左1升シフトが、着手とは別に
出来る(初手は先手だけ)というルールを
入れて指すと、勝負がつきそうだった。今回
は、この状態でゲームの出来を考察し、問題
があると見られる場合更に改善を試みてみた。
 結論として、以上に紹介した改善後の状態
で先手の駒が、全部置け必勝になる事が判り、

ゲームとして、出来が悪い

と判った。
 そこで更に初期の持駒を、
「春夏」「秋冬」型の、先手が
火星火星木星木星土星。後手が
金星金星水星水星土星という旧来の形から、
「春秋」「夏冬」型で、先手が
木星木星金星金星土星。後手が、
火星火星水星水星土星型に変える必要が有り、
その状態で指すと、

引き分け必然になるが、バランスが、比較的
取れている模様である

事が判った。
 よって、改善型の盤上の駒の初期配列と、
初期の先手(手前)・後手の持駒は、以下
の図のようになる。

北周武帝象棋春秋.gif

 なお上記で述べた「春夏」「秋冬」で事前
シフト有の形でも、このゲームの出来が悪い
のは、以下の原因でそうなる。
 すなわちこのゲームは、先手が1手先行リー
ドした状態で続くため、5惑星を全部集める
か、持駒を無くして勝つかの何れかのルール
で勝ちの条件で、後者の持駒を無くすを選択
するというケース、すなわち

双方が持駒を全て、盤上に置く戦略を取る
と先手が1手勝ち

する。
 その為、後手は途中で5色全取得に戦略を
切り替え無ければならないのだが。先手が、

木星2、土星1、火星1を置き駒した状態で
後手が木星は取れるが、火星が誰も取れない
ように、工夫すれば置けるのでので、後手が
負ける

のである。その為、

先手の初期の持駒に火星が有ると、勝負が、
先手勝ちで簡単に終わる

事が判った。だから、先手の初期持駒は
木金土の春秋の2:2:1、後手の持駒は、
火水土の夏冬の2:2:1に変える必要が
有る。
 こうすると、先手も初期持駒全置き戦略が、
木星金星だと、後手が木・金を全部捕獲出来
るようにしか、置けなくなるので、5色取得
戦法に変えざるを得ず、

最善を尽くすと、簡単には勝負がつかない

状態に、変化するようである。

北周武帝象棋春秋指終.gif

よって上の初期持駒条件が、正解なのではな
いかと疑われた。
 以上のように工夫して、そこそこまともな
天文ゲームを6世紀作成したとしたら、北周
の武天王は、臣下から益々賞賛された事であ
ろう。(2023/09/02)

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