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摩訶大将棋。現行より固い陣は守り強すぎ(長さん)

既に、大阪電気通信大学ルールの摩訶大将棋は初期陣
の守りを現行より弱くし、更に無明・提婆が動き易い
陣にすると、攻撃力強すぎになる事が判っている。
 では、逆に現行よりも陣が固くなると、本当に守備
強すぎになるのであろうかという点を、今回は念の為
に確かめた。
 今度の初期配列は、下記のように、現行隙間が存在
する、蟠蛇と淮鶏の間、臥龍と古猿の間の隙間も無く
して、ぎっしりにしてみた。前にも述べたが、鳩盤、
wikipediaの夜叉を夜刃、方行×2、歩兵
×2を増やしているが、今回は、更に鉤行に成る毒蛇
×2と、走車×2を加えて、212枚制21×21
升目にしている。更に桂馬は金将から、摩喝成にして
みた。袖の小駒を動き易いように、図のように特別な
市松模様では無い配列にし、石将と土将の位置を入れ
替えている。後2者は、袖の小駒類が、現行より動き
易いようにする為の工夫である。なお毒蛇は大局将棋
の動かし方のルール(ただし前と横は2升先単純跳び)
にした。

摩訶大大21将棋212.gif

 今回は試し指しは1回だけであり、その途中で、
先手の毒蛇が、片方だけは成った。が出来た毒蛇は、
後手麒麟を捕獲する為に消耗してしまった。他方、
ガチガチに囲われた提婆・無明は、後手に関しては、
もっぱら守り駒として働いた。
 以下に、駒が消耗し切って、勝負がつかないので、
止めた局面を示す。

摩訶大大21将棋212指終.gif

 先手が優勢で、教王と成麒麟の獅子が出来たが、
後手の横飛・横行類が横守りを固め、1~3段目に、
ぎっしり守り小駒が並んでいて、この後勝負をつける
には、かなりの手数がかかり、かつ局面変化が緩すぎ
て、ようするにこの将棋は

守りが強すぎで、バランスがとれてい無い。

 現行の陣が、やや守り硬すぎであるものの、この
テストの将棋よりは、マシな感じである。ある程度の
調整の努力の結果、今に残る19升目の将棋は完成
したと、結論して良いと思われた。(2023/09/12)

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