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本ブログ版大将棋は不滅麒麟鳳凰ルールでチェス化(長さん)

これまで述べたように、元駒の獅子を欠く本ブログ
版13升目推定普通唱導集時代(西暦1300年頃)
の108枚制大将棋は、成麒麟が双方に喪失すると、
改善熊澤良尊型後鳥羽上皇期大将棋程度にオフェンス
が低下してしまう。しかもトライルールも無いので、
勝負がつかなくなる。それを防ぐ為、相手陣に突入
するまでは、特に麒麟に関して取られても相手から
振出し位置に戻して貰える半「不滅」ルールを適用し
てみた。戻すと同時に、見返りとして取った方に、
「2手指し」を導入した。その際合否判断不能手や、
着手の無限ループが起こら無いように、2手指し着
手で再度麒麟/鳳凰が取れ無いようにする等の、細
部のルール調整を行った。
 以前に、確定ルールを示したが、今回は複数回一人
指しし、特に不滅ルールを導入する事による、全体と
した将棋の変化で、将棋そのものの出来が悪化し無い
かどうかを、調査してみた。以下に結果を述べる。
 初期配列状態で、1手(歩)目で麒麟/鳳凰を相手
に取られると、2手指し目で玉将の自明の「トン死」
が起こるので、初期陣のディフェンス力がかなり低下
する。しかしこの「出来合い」初期陣のディフェンス
力弱化は、将棋の出来に関して全体としては、

出来が良い方向に変化させる

ようである。囲いを作ること自体が困難となるため、

ディフェンス力を上げようとする戦法が取りづらく、

薄陣で戦う将棋を指す傾向が強くなりチェスに似る。

結果、攻撃の獅子依存性が減り、多様性が増す。

 不滅ルールを導入すると、中将棋の指し方で推奨
されている、「小駒繰出し戦法」が、導入以前に
比べて、より有力になるようである。一例先手のみ
が、金将も繰り出す等、積極的に「小駒繰出し戦法」
で指した結果を下記に示す。

普通唱導2017新不死身麟鳳終.gif

 先手の麒麟は成ってい無いが、走り駒で後手玉将
は、盤上右袖中段に追い込まれ、大差で負けている。
全部の駒が、攻撃駒を兼ねるというのは日本の将棋
というよりは、成る麒麟が存在するため、横行を
注意深く活用するという点に、大差が有るものの、
その他の点では

西洋チェスに近い。

 他方、西洋チェスは出来が高度に改善されたゲー
ムであるから。当然なから、それに似たゲームは、

現代に蘇る能力を強く持っている

との印象を強く持たせるものと考えられる。
(2023/09/08)

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