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2003年発掘で大坂城より碁盤片出土か(長さん)

西暦2003年前後に大阪府文化財センター
が調査したとみられる大坂城の発掘調査で、
金将駒が出土した旨を以前に紹介した。その同
じ発掘報告書に、囲碁盤の升目状の模様の書か
れた墨書木製品が紹介されているのを、最近見
つけたので、今回はその報告をする。
 再録すると、報告書は以下のものである。
これは、奈良文化財研究所の発掘報告書のデー
タベースの”全国遺跡報告総覧”の中に収録
されていて、財団法人大阪府文化財センター
が2006年に発表した、西暦2003年前後
の発掘記録の報告書である。
 発掘報告書名は”『大坂城址3』、財団法人
大阪府文化財センター調査報告書144となっ
ていて、web上のpdfファイル名は、以下
の通りである。
17493_5_大坂城址.pdf

17493シリーズで5つにファイルが分かれ
ていて、将棋駒の金将と同じく5つ目の図版の
ファイルに、升目盤の切れ端のような、以下の
木片が載っている。図版108の一番右下の、
切れ端のような木製物品である。

大坂城破片盤.gif

 本文pdfファイル17493_1_大坂城址.pdf中
の115ページにスケッチと、ものさしの付い
た図も有って”1.04cmの正方形升目”と
の旨の記載が有る。よって将棋盤ではなくて、
碁盤の升目のメッシュ位の、細かい模様である
事が判る。ただし写真をよく見ると、升目の中
に×印が薄く見え、携帯用碁盤の切れ端とも、
断言は出来ないようである。なお朱色の色材の
塗り跡もあるとの事だ。
 遊戯盤の範疇かどうかも、これだけでは確定
困難かもしれない。なおこの報告書には、碁石
は載っていなかったように、私は認識している。
(2020/12/03)

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