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茨城県龍ヶ崎市外八代遺跡で古墳期王奔墨書土器(長さん)

今回は、王奉の墨書が、はっきり大きく書い
てある古墳時代の甕型土器の例の紹介である。
遺物の写真が、web上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
16469_2_外八代遺跡.pdf
発掘報告書の表題は、以下の通りである。
茨城県教育財団文化財調査報告Ⅱ外八代遺跡、
西暦1980年、茨城県教育財団。
 なお、pdfファイルとして、前記の写真
図版pdfの前に、第1pdfとして、本文
pdfがある。その本文第1pdfによると、
発掘報告書冒頭の「調査にいたる経過」から、
遺跡の場所は茨城県龍ヶ崎市古城付近と判る
が詳しい場所の記載箇所が発見できていない。
また冒頭の例言から、今回紹介する遺物が発
掘されたのは西暦1977年前後と見られる。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第1本文
pdfの「まとめ」の第350ページ付近の
記載から古墳時代鬼高期(北関東)すなわち、
古墳時代後期の6世紀前後と、見られている
ようである。
 遺物の写真は、発掘報告書第2写真図版
pdfの写真図版(PL.)第244番:”
竪穴住居跡第073号出土遺物”の左に有り、
遺物番号は、073号竪穴住居跡遺物第1番
との旨、ナンバリングされて、甕と分類され
る、土器とみられる物品のようである。

外八代遺跡王奔.gif

 上の図のように、反時計回りに40°位回
転しているが、王奉と縦に大きく書いてある
ように私見する。過去、何例か類似の例を紹
介したと認識するが、字が明確に書かれてい
るという点で、優れた例示となると考える。
ただし、汚れかもしれないが、王奉では無く
て奉奉に見える、余分なやや薄い模様が有る。
 当時はまだ付近で塩でも取れて、豪族や大
和朝廷に納めたのであろうか。何か保存のき
く食料等を大量に詰めたような、印象を抱か
せる、大型容器である。(2022/04/09)

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