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鳥取県湯梨浜町長瀬高浜遺跡で4C地龍墨書土器(長さん)

今回は鳥取県東伯郡湯梨浜町(旧:羽合町)の
官営跡があるとされる長瀬高浜遺跡で、漢字で、
「地龍」他の文字が書かれているように見える
土器が出土した旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
報告書のpdfファイル名は以下の通りである。
14087_2_長瀬高浜遺跡8・園第6遺跡.pdf
発掘報告書名は、以下の通りである。
鳥取県教育文化財団調査報告書61長瀬高浜遺跡Ⅷ・園第6遺跡、
1999、財団法人鳥取県教育文化財団、建設省倉吉工事事務所。
 遺物は2つの遺跡のうち、冒頭で述べたよう
に、長瀬高浜遺跡の第8次発掘で出土したよう
である。
 遺跡の位置は前記pdfファイル末の抄録に
よると、鳥取県東伯郡湯梨浜町(旧:羽合町)
長瀬字高浜。遺物が発掘されたのは、西暦
1998年前後の事のようである。
 遺物は発掘報告書第1本文pdf:
14087_1_長瀬高浜遺跡8・園第6遺跡.pdf
が別にあり、その第25ページ付近の記載による
と、遺物は第246号竪穴住居跡から出土したが、
共出土した材木の炭素14同素体年代法により、
西暦350年前後の、4世紀半ばに成立したと取
れる旨が記載されている。
 遺物の写真は発掘報告書第2pdfの写真図版
第21の2段目左にあり、竪穴住居跡(SI)第
246号の土器(Po)32番との旨、付記され
ている。金魚鉢のような形の土器で、口に横筋模
様が入っている。

長瀬高浜地龍.gif

上図のように、一見は左端の黒い帯模様と、何ん
らかの漢字の縦列が目に付く。が、それとは別に、
ほぼ中央にかなり薄い灰色の模様が有って、
「他龍」等と漢字で書かれているようにも見える。

龍神信仰であり大局将棋の将棋駒の事では無いが、
「地龍」とは書いたのではないか

と疑われる。
 左隅の文字列は、はっきりしないが一例では
「家里龍住重護・・」等のように読めるように思
え、地龍神が家人を守護してくれるように祈って
いる文字が書かれているように疑われる。とする
と、4世紀半ばながら、鳥取県東伯郡付近で、ほ
ぼきちんとした漢字が書く事が出来ていて、通説
より早い漢字文化の成立の疑いが有るようである。
 官営跡との発掘報告書に記載が在るが、4世紀
半ばでは、その前であろう。 大陸から渡来した
者が一家で、鳥取県の浜辺付近にその頃、居して
いた跡であろうか。(2022/04/10)

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