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島根県出雲市天神遺跡で中世毒兵墨書土器(長さん)

今回は、将棋駒の名前として発見されてい
無いとみられるが、それを思わせる漢字で、
「毒兵」等と墨書されているように見える、
恐らくだが、室町時代末から戦国時代にか
けて、成立したのだろうと解釈できる出土
土器破片の紹介である。
 遺物の写真がweb上で公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
2174_1_天神遺跡第7次発掘調査報告書.pdf
 なお、本文pdfは、
2174_4_天神遺跡第7次発掘調査報告書.pdf
であり、その後に後半本文が、第1pdf
に続き、途中で写真図版に代わり、そのあ
と、2番目の写真図版pdfが第2pdf
であり、最後の写真図版pdfが第3
pdfとなっている。以上のように、たま
たまデータベースに乱丁登録されている。
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
出雲市駅付近連続立体交差事業地内
天神遺跡第7次発掘調査報告書、
1997年3月、島根県出雲土木建築事務所・
出雲市教育委員会。
 遺跡の場所は、第4本文pdfの冒頭
例言によると、島根県出雲市塩冶有原町
3丁目38番地。遺物が出土したのは、
西暦1995年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、本文第4pdfの、
第36ページ付近の記載により、A地区で、
須恵器・土師器が出土し「陶磁器等が出土
しない遺構について、その成立年代は、
古代~中世である」と、取れる旨の記載が
ある。問題の遺物は「化学兵器を使う」と
の意味の墨書であり室町時代末か戦国時代
のものなのだろう。
 遺物の写真は、第1pdfである、写真
図版pdfの写真図版第9の第2段目中央、
遺物番号でA地区の53番との旨でナンバ
リングされている土器の小さな破片である。

天神遺跡車兵.gif

 上図のように、何か漢字で横に、左から
右に3文字、遺物土器の右下の方に書い
てあるようにも見え、第3字目が比較的判
り易く「兵」のようである。第2字目は、
ぱっと見に「車」にも見えるが、ゆがんで
いてはっきりしないが、

「毒」に近い

ように良く見ると見える。毒兵という将棋
名は、在り得そうだが無いので、将棋とは
関係なく、

戦国時代の戦で化学兵器を使う本当の兵士

の事かもしれない。第1字目はニンベンが
誤字で、”てへん”が正しいとすると撹拌
や撹乱の撹の字で、

「撹毒兵」となり、化学兵器をばらまく兵
隊の武器となる薬品入れ容器

等の意味では無いのだろうか。戦国時代に
出雲市内で、西暦1560年代の原手合戦
等、激しい戦が有ったのだろう。
 毒薬を入れる器が、記念に近くの社等に
近世の頃まで置いてあったものが、後に埋
設してしまったのかもしれない。(2022/04/20)

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