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埼玉県熊谷市前中西遺跡で弥生期中期末龍馬墨書土器(長さん)

今回は、関東の埼玉県熊谷市で弥生期中期末
(紀元前後)の、龍馬墨書遺物の紹介である。
遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
1659_1_前中西遺跡Ⅶ.pdf
 発掘報告書の表題は以下の通りである。
埼玉県熊谷市埋蔵文化財調査報告書第12集
前中西遺跡Ⅶ、2012、埼玉県熊谷市教育委員会。
遺跡の場所は発掘報告書末尾の抄録によると、
熊谷市上之2573番地1。遺物が出土した
のは、西暦2008年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第83ペー
ジ付近の記載によると、第2次調査の第12
号住居跡で出土した、弥生時代の甕型土器の
破片とされ、弥生期中期後半成立と見られて
いるように、発掘報告書からは読み取れる。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第23
の8つのカラムのうちの最下段左下の、”
第12号住居跡 第45・46スケッチ図、
No.103~117番遺物”の、最下段の
左から2番目にある。図46スケッチ図によ
ると、遺物の番号は、第113番とナンバリ
ングされているようである。土器のカケラの
ようである。

前中西遺跡龍馬.gif

 上図のように、かなり小さい破片であるが、
中央、やや左に寄って漢字の龍のような煤模
様が在り、その左下に同じく漢字で馬のよう
に見える模様が有る。

俊馬用の甕の破片なのかもしれないが、関東
としては、偶然模様で無いとしたら、かなり
早い成立時期の文字

であろう。
 埼玉県熊谷市付近にも、渡来人が鉱脈等を
探して、移り住んでいた事を示唆しているの
かもしれない。(2022/06/03)

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