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宮崎県都城市山城遺跡で古墳期奔人墨書土器(長さん)

今回は九州宮崎県の山城遺跡から、奉人と書か
れた墨書遺物が出土したが、龍とも書かれてい
て、祭祀用のようだが、かなり怖い生贄のイメー
ジのある、どんぶり鉢型の器の出土土器の紹介
である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
3360_4_細井地区遺跡群.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
高城町文化財調査報告書第14集
細井地区遺跡群、2004年、高城町教育委員会。
 データベースに登録されたpdfファイルが
乱丁していて、第5→第6→第7→第1(ここ
より図版)→第2→第3→第4の順番が正しい
ようである。
 遺跡の場所は、最終pdfの第4写真図版
pdfの末尾に在る「抄録」によると、宮崎県
都城市高城町(当時:北諸県郡高城町)有水字
山城。遺物は第2次発掘調査の際に出土したよ
うであり、西暦2000年頃に発見されたよう
に、抄録から読み取れる。
 遺物の成立年代は、本文の2番目の第6本文
(2)pdfの第168ページ付近の記載によ
ると、第6号土坑で出土したが、古墳時代成立
の遺構と見られているようである。
 遺物の写真は、第4最終写真図版pdfの、
第65写真図版:”山城第1遺跡第2次調査
出土遺物1”の下から2段目の、右から2番目
に在り、遺物番号第26番と、ナンバリングさ
れ、先に述べた第6pdf168ページの記載
によると、土師器に分類される。丼ぶり鉢のよ
うに、私には見える土器のようである。

山城遺跡奔人.gif

 上図のように中央に縦に漢字で、奉人と書い
てあるが、奉の字が反時計回りに、少し曲がっ
ているようにも見える。奉のようであり、奔人
では無いから、摩訶大大将棋/摩訶大将棋とは
無関係であろう。
 生贄を捧げるようなイメージの文字であるが、
更には、その右横に龍とも読めるような煤模様
も在る。龍は実在し無いが、暴れているのを鎮
めるために、人柱でも立てる事になったのだろ
うか。とすれば、かなり穏やかならざる墨書だ。
熊本県の阿蘇氏の家伝の553年頃の阿蘇山の
噴火とされるものと、ひょっとしたら関連する
のかとも疑う。
 詳細不明だが。古墳時代に使われた祭祀用の
跡が近くに在ることを多分だが、示しているの
であろう。(2022/06/05)

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