SSブログ

岐阜県大垣市美濃国分寺遺跡で12C龍馬墨書陶器(長さん)

今回は、岐阜県・美濃国の国分寺跡付近から、
古代末期とみられる陶器に、龍馬と見られる
文字が、散漫に書かれているように見える出
土遺物の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
90223_1_国分寺遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
岐阜県文化財保護センター調査報告書第150集
国分寺遺跡、2021、岐阜県文化財保護センター。
 発掘報告書末尾の抄録によると、遺跡の
場所は、岐阜県大垣市青野町。遺物が出土し
たのは西暦2017~2018年およびその
前後のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第49ペー
ジによると、流路跡に落下していた灰釉陶器
であって、古代・国分寺に関連する物品で、
12世紀成立と見られているように、読み取
れる。
 遺物の写真は発掘報告書第14写真図版:
”出土遺物(4)”の第2段目左から2番目
に在って、遺物番号第48番とナンバリング
されている。

国分寺龍馬.gif

 上図のように、割れてからの書き込みと判
るような、底台を跨いで書かれた漢字の二文
字が存在し、龍馬か羆馬のどちらかのように
読取れる。字体はしっかりしているが、適当
に、そのへんの筆記具で書いたようである。

良馬が亡くなったので墓を建てて埋葬したが、
使っていた馬具に字を書いて添えた

ような物品のようにも見える。
 将棋と関係在るかどうかは何とも言えない
と見られる。書き方から見て、家族以外の他
人に見せるつもりの無いような文字列であり、
馬等が古代末にも識字層に愛玩用動物として、
飼われていた事を示唆する一例として、興味
深い物品であるように私見する。(2022/06/19)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー