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茨城県筑西市塔ノ内南遺跡で古墳期風馬墨書土器(長さん)

今回は、茨城県筑西市の遺跡から、古墳時代
末成立とみられる土器に、漢字で風馬と書か
れているように見える、模様が有るとの旨の
紹介である。
 遺物の写真がwebに公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
122994_2_塔ノ内南遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
茨城県教育財団文化財調査報告第462集
塔ノ内南遺跡、西暦2022年3月、
公益財団法人茨城県開発公社・
公益財団法人茨城県教育財団。
 発掘報告書第2pdf末尾の抄録によると
遺跡の場所は、茨城県筑西市猫島字溜井西原
613番1。遺物が出土したのは、西暦
2019年前後の事のようである。
 遺物の成立年代はここで話題とする遺物は、
第6号竪穴建物跡から出土したが、発掘報告
書第1本文pdfの第37ページ付近の記載
によると、第6竪穴建物跡の成立年代は、6
世紀第4四半期の、古墳時代後期と見られて
いるように読取れる。
 遺物の写真は第2写真図版pdfの写真図
版第59:”第4~6号竪穴建物跡出土土器”
の、第4段目左にあり、遺物番号で、第6号
竪穴建物跡の第8番との旨、ナンバリングが
ある。割れた土器の底の部分のように、私に
は見える。

塔ノ内南風馬.gif

上図のように、写真の中央に漢字で馬に見え
る、やや擦れた模様が在りその右に、はっき
りしないが、風とも読めるような模様が在っ
て、あわせて横に、左から右に風馬のように
も見える。和将棋が江戸時代成立とみられて
いるため、当然不思議である。
 そこで、上図の字のうち第1字目の風に見
える部分を良く見ると、

風に間違いないとまでは言えず、例えば一例
として「用」であってもおかしくない。

 よって、この皿状の器には、実質馬としか
書いておらず、左の方に隠れて、もしかする
と馬の用途が書いてある、古墳時代末の墨書
土器かもしれないと、私は疑う。(2022/09/08)

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