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高知県南国市小籠遺跡で明治期竜馬文字入瀬戸物(長さん)

今回は、将棋が成立した明治期の遺物である
が、出土した場所から、将棋の竜馬・龍馬では
なく、坂本竜馬にちなんだ文字の書き込みと
解釈される出土遺物の話題である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
10454_1_小籠遺跡3.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センター調査
報告書第29集、小籠遺跡Ⅲ、1997.9、
財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センター。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所は、
高知県南国市岡豊町小籠。遺物が出土したのは、
西暦1994年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第119ペー
ジ付近の記載によると、話題とする遺物は、
調査Ⅱ区出土遺物(廃棄土坑及び包含層)で、
出土したが、近世~近代初の成立と見られて
いるように読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版
(PL.)第49の最下段右から2番目に在り、
薄い小豆色の近代でも使われる瀬戸物のカケラ
のように見える物品の、内側面の撮影物である。

小籠竜馬.gif

 上図のように、文字を記入した際にじんで出
来たようにも見える、丸いヨゴレ模様の中に、
竜馬(ただし、馬は左馬)と書いてあるように
見える。日本将棋は近世には成立しているが、

高知県出土であるから「大いに意気盛んで、舞
い上がる坂本竜馬」の意図

であろうとみられる。前に、高知県四万十市で、
坂本竜馬とは繋がらない龍馬墨書遺物が出土し
た事を本ブログで紹介した。今度の遺物は将棋
とは繋がらないだけでなく本当に、坂本竜馬を
意図しているようである。近代初期に成立した
書き込みであろう。(2022/09/10)

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