SSブログ

新潟県上越市下割遺跡で古墳期奔王墨書土器(長さん)

今回は、古墳時代成立とされる鉢状の土器
に、漢字で奉王と書かれているような墨跡の
見える、新潟県上越市出土の土器遺物の紹介
である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
23166_1_下割遺跡2.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
下割遺跡Ⅱ、2004年、新潟県教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所
は、新潟県上越市大字米岡字下割1206番。
遺物が出土したのは、西暦2003年前後の
事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第29ペー
ジ付近の記載によると、問題の遺物は第1号
旧河川(跡)で出土したが、古墳時代成立と
見られているように、読み取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第77:
”弥生時代の遺物(2)・古墳時代の遺物(6)”
の下から3段目右に在り、遺物番号第238
番との旨、ナンバリングされていて、発掘報
告書によると、鉢であろうとの事である。

下割奔王238.gif

上図のように、写真の上方ほぼ中央に、上部
が煤で潰れているが、漢字で奉のように見え
る模様が有り、その僅かに斜め左下、実質ほ
ぼ縦に、王と読めるような模様が在る。
 古墳時代に当地で王とされた古墳に、埋葬
する土器なのではないかと、個人的には疑わ
れる。
 なお遺跡は、現在の河川の上流4キロメー
トル程度南東の山際に、数基の古墳のある立
地のようである。古墳時代遺跡として下割遺
跡の他、2~3の遺跡が点在しているらしい。
(2022/09/22)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー