SSブログ

三重県四日市市居林遺跡で4C奔馬墨書土器(長さん)

今回は、古墳時代前期、4世紀の頃の遺跡発掘
地点から、奉馬墨書土器が出土したが、鉄製品
と、共出土であったとの旨の情報の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
129201_2_居林遺跡・北山城跡第2~4次発掘調査報告.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
三重県埋蔵文化財調査報告323-8
居林遺跡・北山城跡(第2~4次)発掘調査報告、
2022年2月、三重県埋蔵文化財センター。
 発掘報告書第1本文pdf:
129201_1_居林遺跡・北山城跡第2~4次発掘調査報告.pdf
の末尾抄録によると、遺跡の場所は何れも、
三重県四日市市北山町。遺物が出土したのは、
西暦2012年前後の事のようである。遺物は、
居林遺跡で出土したようである。
 遺物の成立年代は、話題とする遺物は、遺溝
第280号で出土したが、発掘報告書第1本文
pdfの第197ページ右側カラム付近による
と、弥生時代後期から古墳時代前期の4世紀迄
と、見られているように読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書第2写真図版
pdfによると、写真図版150の最上段右に
在り、遺物番号第2223番との旨、ナンバリ
ングされている。土器の割れカケラであり、瓶
の底の部分のようにも見える。

居林北山奔馬.gif

 上図のように、左下に擦れているが濃く「奉」
と言われれば、漢字でその字のようにも見える
煤模様が有り、右中央に漢字の馬の字の上部の
ようにも見える、黒い模様が在る。

なお、遺溝第280からは鉄製品で、武器の
「シ」が出土している

との事である。鉄器の製造と馬の飼育とが、
弥生時代末から古墳時代初の4世紀頃、三重県
四日市付近で、関連して行われていた事を伺わ
せているのであろう。神戸港等からは、すこし
遠いが。その時点の日本の弥生人が、識字出来
なかったと仮定すれば、武器と馬は中国三国志
や五胡十六国時代の、他国の戦乱アイテムだっ
たという事に、ほぼなろう。(2022/09/01)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー