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佐賀県みやき町香田遺跡で4C泰山墨書土器(長さん)

今回は、古墳期と判る九州佐賀県の土器に、
奉山と墨書されているのではないかと疑われ
る遺物の話題である。

九州と近畿間で4世紀頃に、盛んな交流が
有ったらしい。

 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
18518_1_香田遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
香田遺跡、1981年、佐賀県教育委員会。
 遺跡の名称は、正確には香田遺跡群の
香田遺跡で、以下話題にする遺物が、発掘さ
れたようである。
 遺跡の場所は、発掘報告書冒頭の序による
と、佐賀県三養基郡みやき町(中原町:当時)。
遺物が出土したのは、西暦1978年前後の
事のようである。
 遺物の成立年代は、話題にする遺物は、
香田遺跡の住居跡第20号から出土したが、
発掘報告書第36ページによると、その住居
跡は古墳時代前期の4世紀のものと、されて
いるように読取れる。よって発掘報告書から
は、遺物も古墳時代前期の4世紀のものと、
読み取れるように、本ブログでは考える。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版(PL.)
89の第2段目左に在り、その写真図版の第
3番との旨、ナンバリングされている、口に
ツバの付いた、古墳から頻繁に出土している
と、私には認識される形の土器である。

香田遺跡泰山.gif

 上図のように、写真の中央やや下に、漢字
で奉山と書かれているような、煤模様が在る
ようにも見える。ただし第1字目の奉の字の
上と右に竹カンムリやオオザトに見えるヨゴ
レがある。
 はっきりしないが、4世紀に於いて佐賀県
の山岳部で鉱物探索や牧畜等が営まれ、山を
奉じた人物の住居があったとも想定されるだ
ろう。
 小結によると、この遺跡は6世紀が中心で、
近畿方面からの伝来と、形から取れるらしい
話題遺物が出土した住居跡は、4世紀頃には
ポツンと建った一軒屋だったらしい。祭祀の
為に作られた小施設を私には連想させ、当時
の山の麓の崇拝場所のイメージと、よく合っ
ているように、本ブログ管理人には想定され
る。(2022/10/01)

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