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岡山県久世町木谷古墳群で飛鳥期奔王墨書古墳遺物(長さん)

今回は、古墳から出土した遺物に、奉王と
書かれている例の紹介で、大型な集団埋葬
墳墓であり、飛鳥時代頃、現地で王とされ
た人物を、その墳墓に埋葬していると疑わ
れる例の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
4753_1_中山西遺跡城山東遺跡下郷原和田遺跡
下郷原田代遺跡木谷古墳群中.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
中山西遺跡・城山東遺跡・下郷原和田遺跡・
下郷原田代遺跡・木谷古墳群・中原古墳群。
 遺物は、このうち木谷古墳群の第6号墳
で、出土したとのことである。なお発掘調
査は、中国横断(高速)自動車道の建設に
より、行われたもので、紹介した前記の、
発掘報告書には、そのうちの一部、前述6
箇所の遺跡の、発掘報告結果が記載されて
いる。遺跡同志の相互の関連性は薄い。
 発掘報告書第1ページの調査概要による
と遺跡の場所は岡山県真庭郡久世町。遺物
が出土したのは、西暦1989年前後の事
のようである。
 遺物は提瓶といわれる土器。6号墳より
出土。発掘報告書の第283ページ付近の
記載によると、第6号墳の成立時期は、
7世紀頃の飛鳥時代であると読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第
56の下から3段目の左から2個目の土器
で、繰り返すと古墳に埋められた提瓶で、
膨らんだ側に模様がある。尚写真は、側面
と、膨らみ面の2方向が撮影され、右側の
写真に、模様が撮影されている。

木谷古墳群68奔王.gif

 上図のように、やや左の口の下に漢字で
奉のように見える煤模様が有り、その真下
に王のように見える、同じ位の濃さの煤模
様がある。奉王だろうと見られる。
 第6号墳に埋葬された人物のうち、長老
格の者がおり、飛鳥時代の7世紀に現地で、
王と称されていた疑いがある、証拠遺物の
ように私には見える。(2022/10/07)

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