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群馬県前橋市茂木山神遺跡で飛鳥期奔馬墨書土器(長さん)

今回は、群馬県の古墳時代から平安時代の集
落跡とみられる遺跡から、飛鳥期7世紀頃の
奉馬墨書甕が出土しているとの話題である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
15397_1_茂木山神II遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
群馬県勢多郡大胡町大字茂木;茂木山神Ⅱ遺跡、
2001年、群馬県勢多郡大胡町教育委員会。
 発掘報告書第12ページ付近の抄録による
と遺跡の場所は群馬県前橋市(勢多郡大胡町
:当時)大字茂木字山神(一部:字小林・字
諏訪前)。話題とする遺物が出土したのは、
1999年前後のようである。
 遺物の成立年代は、第6号住居跡より出土
したが、発掘報告書の第192ページ付近の
一覧表によると、住居跡は7世紀の飛鳥期と
みられているようである。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版(PL)
第55の、上段カラム住居跡(H)6の左最
上段に在り、遺物番号住居跡第6号の第2番
との旨、ナンバリングされている。大きな、
甕の形の土器のように、私には見える。

茂木山神奔馬.gif

 上図のように、左下にかなり大きく、はっ
きりとはしないが、漢字で「奉」に見えるよ
うな煤模様が有り、その右に、これについて
もはっきりしないが、「馬」のように見える
煤模様がやはり有って、左から右へ「奉馬」
のように見える。ヤマト朝廷へ献上する馬用
の水入れか、飼葉入れ等の感じである。
 字が不明解だが立派であり、献上馬は群馬
県前橋市や伊勢崎市等では官営の牧場等で飼
われており、話題の土器を使用する馬は、国
衙や大和朝廷へ献上する為の、駿馬だったの
ではないかと私は疑う。(2022/10/10)

 
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