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(コラム)2022年10月16日に東京近郊でモミジアオイ(長さん)

以下の花は、夏の気温上昇が最高の時に通常満開に
なる、アオイ科の里花、モミジアオイの赤花である。
湿ったところが好きで、元々はアメリカ南東部の、
沼のホトリに咲いていたと聞くが、明治の頃、日本
に侵入したが、一度に咲く花の数が少ないので、人
気は、今でも鳴かず飛ばずだとは聞く。
 今年は関東南部で、住宅の庭に植えられた花が
10月16日・日曜日に、最後の一輪として開花し
た模様だ。

回転モミジアオイ10_16.gif

 この写真は

都市環境に住む生物一般の季節時計が、人工環境・
都市型環境で、大きく狂う事

を示している。
 実はこの花株は耐寒用の囲いで、寒波が直接当た
る事の無い戸外に地植えされているうえに、更には
一日おきに、温水の打ち水を朝受けていた。
 今年は、多少涼しかった日があった位で、南関東
は湿度が高くなま暖かい秋であり、湿り気の好きな
モミジアオイには、残った最後のつぼみが、寒波で
萎まないという絶好の条件が揃ってはいた。
 しかしながら、風の当たる所に置かれた別の
モミジアオイは10月初には、正常に紅葉しており、
この株は1株だけ、

気候がどうなっているのか、分かりにくい街中温室
に置かれた

のだ。
 恐らく生き物なら皆同じで、特に昨今はコロナで
巣ごもりも進んだので。以前よりも人間も環境変化
に対し、相当鈍感になっているはずだ。
 この花が真夏の花である事、今は秋たけなわであ
るという点に注意して。軟くなっているはずの自分
の体に、どうか皆さま警戒を強めて頂きたいと思う。
(2022/10/16の2)
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三重県松坂市朝見遺跡で10C後奔王墨書陶器(長さん)

今回は、三重県松坂町の遺跡で、奔の字が
はっきりしないが、奉王では無く奔王のよう
にも見える、10世紀後半成立の遺物の紹介
である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
21154_1_朝見遺跡第1・2次発掘調査報告.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
朝見遺跡(第1・2次)発掘調査報告、2014年10月、
三重県埋蔵文化財センター。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所
は、三重県松坂市和屋町。遺物が出土したの
は、遺跡の第7区で西暦2011年前後の事
のようである。
 遺物の成立年代は、土坑第49号の下層で
出土し、発掘報告書の第88ページによると、
10世紀後半ではないかと書かれているよう
に読取れる。官衙の遺物のようである。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第24:
”出土遺物墨書土器(3)”の、下から2段
目の右から2番目に在り、遺物番号第
1246番との旨、ナンバリングされている。
 杯状の陶器の破片の底の部分のように、私
には写真は見える。

朝見遺跡1246奔王.gif

 上図のように、第2字目は、右下が欠けて
いるが王のように見え、その上に第1字目が
有るが、下部は奔のようでも卅のようでもあ
り、その上に毋が乗っているようにも見える
が、はっきりしない。発掘報告書では、全体
で1字と見て、「葉」ではないかとしている。
なお、発掘報告書ではこれとは別の、遺物番
号で1240番とナンバリングした遺物と、
同じ文字と見ているようである。発掘報告書
が間違いと決め付けるのは困難だが。葉に、
絶対間違い無いとまでは、言い切れないので
はないかと私見する。なお2文字で「奔王」
の可能性は皆無ではないが、奉王である可能
性は、このケースにはほぼ無いだろう。
 すると何故奔王と10世紀後半に書いたの
かは謎ではある。
 そこで更に、imeパッドで字をチェック
して行くと、

発掘報告書の言うように、1文字の可能性が
浮かぶ。

だが「葉」では無く、「勤」等の字の左側を
見ているように見える。官衙の守り神とか、
守りにはげむといったような意味のように
感じられる。本ブログの管理人にははっきり
とは意味が分からない。(2022/10/16)

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