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山梨県甲州市大切遺跡で平安期山泰墨書土器(長さん)

今回は、山梨県の平安期の遺跡の竪穴住居
址から、山奉墨書土器が出土しているよう
に私見され、大切遺跡からも墨書遺物が
出ている疑いが有るとの旨の、本ブログの
見解の報告である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
6404_1_昭和50年度大切遺跡発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
大切遺跡発掘報告書、西暦1977年3月、
山梨県教育委員会。
 発掘報告書冒頭の遺跡の位置と環境によ
ると、遺跡の場所は山梨県東山梨郡勝沼町
(現:甲州市)大字上岩崎。発掘報告書の
同じく前段の調査の経過によると、遺物が
出土したのは、西暦1975年前後の事の
ようである。
 遺物の成立年代は、冒頭序によると、
竪穴住居址が数戸発掘されたが、何れも、
平安期とみられているように、読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第
9:”1号住居址出土遺物”の下のカラム
写真(2)の、上段右に在り、遺物番号で
第1号住居址の第6番との旨ナンバリング
されている。土器の破片のように、私には
見える。

大切遺跡山泰.gif

 上図のように、右下に縦に山奉と読める
ような模様があり、平安期の墨書土器の疑
いが有るように私見される。なお、発掘報
告書本文末尾の「結語」によると発掘報告
者の見解では、墨書遺物は無いという事の
ようである。
 勝沼の町から富士山が見えるとみられる
ので。山岳信仰を示す祭祀土器が出土して
いても、大きな問題は無いのではないかと
私は疑う。(2022/11/01)

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