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新潟県新発田市山草荷遺跡で弥生期奔金墨書土器(長さん)

今回は、弥生期の土器に、漢字で奉金と
書かれているように見える、不可解な
墨書土器の話題である。

新発田市指定文化財のこの遺跡の第1号
となった遺物で、煤模様は太平洋戦争前
の近代成立

のようである。
 遺物の写真がweb上に公開されていて
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
22136_1_山草荷遺跡出土の弥生土器.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
山草荷遺跡出土の弥生土器、2018年、
新発田市教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の
場所は、新潟県新発田市草荷1127~
1129。以下紹介する遺物が出土した
のは、発掘報告書第10ページ付近の記載
によると、西暦1936年前後の事のよう
である。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第25
ページ付近の記載から、弥生時代と推定
されたように読取れる。
 遺物の墨煤模様部分の写真は発掘報告書
の写真図版第7:”川原町口式系土器”の、
第4段目中央に在る、遺物番号第55番と
の旨ナンバリングされた、破片を繋ぎ合わ
せて完全に弥生土器が再現されているうよ
うに私には見える写真の、底の部分で、
壷だが、植木鉢のような穴が開いている部
分の縁である。

山草荷遺跡奔金.gif

 上図のように、写真のコマの、ほぼ中央
やや上に、小さく「奉」その下に穴によっ
て、下部が失われてかなり大きく「金」と、
漢字で書かれているような、黒い模様が見
える。

漢字だとしたら、日本で早期成立の字で
あろう。

 しかしながら発掘報告書を見ると、発掘
者によって識別の為に書かれたとみられる
「山草荷」と読める土器が2点程度、発掘
報告書に載っているようである。
 よって、この字も読みは私には判らない
が。太平洋以前に出土した際に発掘者ない
し研究者が付けた、何らかの印の疑いが有
るように私は考えている。(2022/11/22)

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