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熊本県八代市中片小路遺跡で12C玉将棋駒絵(長さん)

今回は、熊本県八代市の墓地埋葬陶器の破片
とみられる遺品に、平安末とみられる「玉」
将棋駒と疑われる絵が描いてあるようにも見
える例の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
15917_1_中片小路遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
熊本県文化財調査報告第224集中片小路遺跡、
2006年、熊本県教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所
は、熊本県八代市中片町字小路。遺物が出土
したのは、西暦2002年前後の事のようで
ある。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第100
ページの遺物観察表によると、ここで話題に
する遺物自体の様子から、12世紀の平安時
代末とみられているように、読取れる。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第27
の上カラム:”第IV区スケッチ図(Fig.)
45・55出土遺物”の、右下に在り、遺物
番号第113番との旨、ナンバリングされて
いる。陶器の破片のように私には見える。が、
前記遺物観察表によると、青磁の皿との事で、
写真がモノクロの為、私が見間違えたようで
ある。

中片小路将棋型玉.gif

 上図のように、何か絵が描いてあるように
一見して見え、右下に将棋駒型の中に、「玉」
と書かれ、将棋の玉将であり、平安時代末に
も、一字駒が有ったように示唆しているよう
でもある。

駒型を独立した一筆で描いている形跡が乏し
い為、平安末の小将棋等の存在を示唆する
史料として、説得力は大きく無い

と思われる。この例に関しては割れてしまっ
たのが、残念だったと悔やまれる。(2022/11/09)

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