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千葉県八千代市勝田大作遺跡で古墳期泰山刻書土器(長さん)

今回は、写真からそのような印象を受ける
刻書奉山墨書土器の話題である。八千代市
からは、筑波山が見えると見られるが、高
い山が無いため、字が小さいことから見て
も、やや不自然である。
 遺物の写真がweb上で公開されていて
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
71886_1_千葉県八千代市勝田大作遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
千葉県八千代市勝田大作遺跡、2006年、
株式会社北一・八千代市遺跡調査会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場
所は千葉県八千代市勝田字大作622-2。
遺物が出土したのは、西暦1985年前後
の事のようである。
 前記抄録に古墳時代の遺跡であるとの旨
の説明があるが、遺物の成立年代は、発掘
報告書の第73ページによると、遺構22
号のグリッドで出土したが詳しい成立年代
は判定できないとの旨の記載が、在るよう
に読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版
27:”古墳時代のグリッド出土遺物(2)”
の中央の下から3段目に在り、遺物番号で
第21番との旨ナンバリングされている。
杯型の出土土器である。

勝田大作泰山.gif

 上図のように、かなり小さい模様である
が、土器の中央わずかに左に「奉」、中央
右に「山」のような、線刻が在るように見え、
山岳信仰の祭祀用にも見える。
 しかしながら、遺跡は印旛沼に近い場所
であり、筑波山は遠くに見えるだろうが、
付近に山は恐らく無いとみられる。
 よってこのケースは、少なくとも第2字
目の「山」について、偶然模様が疑われる
と考える。(2022/11/04)

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