SSブログ

福岡県筑後市古四ヶ所遺跡で14C将棋駒型板(長さん)

今回は、長さが7センチくらいでやや、
長すぎるものの、朝倉氏館遺跡の香車駒の
形をした板片が4世紀初頃成立とされて、
福岡県の古四ヶ所遺跡で、西暦1992年
頃に発掘されているとの旨の話題である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
1621_1_四ケ所古四ケ所遺跡将棋駒.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
四ケ所古四ケ所遺跡、1994年、筑後市
教育委員会。
 発掘報告書冒頭の例言によると、遺跡の
場所は、福岡県筑後市大字四ヶ所字
古四ヶ所154。遺物が出土したのは、繰
り返すと西暦1992年前後の事のようで
ある。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第32
ページ付近の記載によると、第30番遺溝
から話題とする遺物は出土したが、共出土
遺物の形態から13世紀~14世紀の成立
ではないかと、発掘報告書では考えられて
いるように読取れる。若干広い。真ん中を
取ると鎌倉時代末の新安沖沈没船出土駒と、
同程度の頃成立とも取れ、以下そう仮定し
て議論する。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第
17の下半分のカラム:”木製品”の左端
の3段目に在り、駒名は書いて無いが、戦
国時代の頃の香車駒のような形である。遺
物番号は、私には確認できていない。

四ケ所古四ケ所遺跡将棋駒.gif

 上図遺品に関して発掘報告書のスケッチ
図には縮尺の記載が在り、冒頭に述べた通
り、長さが7センチ程度と、将棋駒として
は、かなり長い。発掘報告書に記載の通り、
建築部材の疑いが濃いが、将棋駒型をした、
鎌倉時代末成立の木製品として、比較的九
州福岡県では、珍しい部類のように思う。
 将棋駒だとしたら、持駒ルールの成立時
期と関連して、重要視すべき遺物になる事
は、言うまでも無い。(2022/11/15)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー