SSブログ

神奈川県鎌倉市若宮大路周辺遺跡で鎌倉期奔王墨書土器(長さん)

今回は、鎌倉市の鎌倉時代の中心通り、
若宮大路の周辺遺跡で奉王と書かれたよう
に見える、カワラケ状の出土土器の紹介
である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
106164_1_鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書36西暦2019
年度発掘調査報告(第1分冊)若宮大路周辺遺跡群・
若宮大路周辺遺跡群、西暦2020年3月、
鎌倉市教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると、遺跡の
場所は、神奈川県鎌倉市小町一丁目333-2、
小町二丁目281-2。遺物は後者で出土
したようであり、遺物が出土したのは、
西暦2012年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、層序第2面で話題と
する遺物は出土したが、層全体が西暦
1225年から1375年までの鎌倉時代
後期から南北朝時代に成立と、発掘報告書
に見られているように、そのまとめ、第
260ページ付近で読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第
27の第2段目中央に在り、スケッチ図第
42の遺物番号第8番との旨ナンバリング
されている。繰り返すとカワラケのように、
私には見える。

若宮大路奔王2.gif

 上図のように、白抜けで、漢字で奉王の
ような模様が、縦に2文字で在るようにも
見える。が第1字目がはっきりしない。
奔王のようでもある。
 駒数多数将棋の奔王駒との関係が疑われ、
少なくとも本ブログでは奔王は、平安末に
後鳥羽上皇期の大将棋で成立していると見
ていたので、問題が無いとは言える。
 祭祀用だろうとは思われるが、廃棄する
器物を供えるのも、不自然といえば不自然
であり、将棋に関連し無いとは明確には、
断定しにくい例であろう。(2023/01/03)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー