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(コラム)ご挨拶

2023年賀.gif
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神奈川県鎌倉市長谷小路周辺で古代山将墨書土器(長さん)

今回は鎌倉時代の都の鎌倉市、長谷小路周辺
遺跡で、いっけん山将と書かれているように
見える、墨書遺物出土の紹介である。

「山惕」と書かれていると見られる。

 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
115101_1_鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書37西暦2020
年度発掘調査報告第(1分冊)若宮大路周辺遺跡群・
公方屋敷跡・名越ヶ谷遺跡・材木座町屋遺跡・
若宮大路周辺遺跡群・長谷小路周辺遺跡、
西暦2021年3月、鎌倉市教育委員会。
 遺物はこのうち、一番最後の長谷小路周辺
遺跡群で出土したようである。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所
は、神奈川県鎌倉市長谷2丁目247番2・
275番6。遺物が出土したのは、西暦
2018年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は層序第2層より
出土し、古代の遺物ととれるような記載
が、発掘報告書の第352ページ前後にある。
 遺物の写真は発掘報告書の長谷小路周辺遺
跡群編の写真図版第7の第3段目左に在り、
スケッチ図第10の第27番とナンバリング
された、「土師器の高坪の坪部か」とされる
ものと、多分同じ物品である。写真図版に、
スケッチ図番号で多分0が抜けている。

長谷小路山将.gif

上図のように、右に寄って縦に、漢字で山将
だと言われれば、そのように見える模様が在
る。古代のものであるとすれば、大局将棋の
駒名が書かれているのは驚きである。が第2
字目が不明確である。
 そこでマイクロソフトのimeパッドで検
索してみると、山惕となり、古代の山岳信仰
の祭祀用土器の疑いが持たれてくる。駒数多
数将棋の名称等とは、山惕という駒が知られ
ていないので、多分だが無関係であろう。た
だし、この墨書が何を意味するのかは謎だ。
9世紀の平安時代に恐山へお参りし、土産に
砂金を得たとでも、言うのであろうか。私に
は、このケースは全く分らない。何れにして
も、古代から鎌倉市が開けていて、官衙の類
があり、識字層が居していた事を、示してい
るようでもある。(2023/01/01)

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