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仮称奔将棋は攻め強すぎかつ先手必勝(長さん)

既に、朝倉小将棋の酔象位置に、アナログ
角度で方向無制限に直線で走る超奔王を入
れ、飛車を奔車(=反車)、角行を奔石、
竜王、竜馬を金将に弱体化させた将棋は、
超奔王対相手駒の衝突可否判断の暗算が、
対局者の重荷には、特になら無い事が明ら
かになった。
 しかしながらゲーム自体の出来について、
きちんとしたチェックは、まだだった。
そこで今回は、このゲームの出来の良し
悪しをチェックしてみた。
 結果不出来だった。攻めが強すぎた。
先手必勝のようである事が判った。
 以下に示すが、最初の8手で、角行の
頭と同じで、繋ぎ駒の無い石将の頭の歩兵
が、この将棋では相互に、超奔王で取れる。
すなわち、奔石前の歩兵が浮いている為に、
それを使って、先手が必勝になるような、
8手前後の簡単な手順が有るのではないか
と疑われる。つまり奔将棋の棋譜として一
例、次のような手順があるようである。
▲4六歩△6四歩▲4五歩△6五歩▲5六歩
△5四歩▲2三超奔王△8七超奔王▲4四歩
△同4四歩▲同4四超奔王△5二金右
▲7一超奔王。以上で以下の局面図。

奔将棋要驢馬途中 .gif

 上図は、後手玉か既に危なくこの後、
△4二玉▲4四歩打△3二玉▲2四銀打
△4二金▲5四超奔王△4三歩打▲同4三
歩成△同4三金▲2三銀成等の手順が有り、
後手厳しいように私には見える。

奔将棋要驢馬指終 .gif

 即ち後手が、「先手を取る局面」が一手も
現れないまま、約22手位で先手が後手玉を
詰んでしまったという事である。

この将棋は、超奔王が強力な割りに、守りが
手薄だ。

 特に、日本将棋と同じように角の頭に対応
する8筋の歩兵が、浮いていたので、8手で
「互いに1歩持って」の状態になってしまっ
たのが駄目な原因のようである。少なくとも、

恐らく左桂馬は、摩訶大大将棋の金成/驢馬
に替えて、奔石前の歩兵に繋ぎを付けないと
駄目

だろう。
 なおこの将棋を指していてふと、

日本将棋の左桂馬も驢馬に替えたらどうなる
だろう

などと私は思って、さっそく替えてみた。
 飛車先の歩兵を突き捨てても、相手は痛く
も、かゆくも無くなるので、

日本将棋は居飛車が指され無くなり振り飛車
ばかりになるかもしれない

と私は予想した。一局テストした限りでは、

日本将棋の面白さが、特に減じる気配は余り
無さそう

だとの心象だった。(2023/10/09)

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