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戊辰戦争将棋の上手の布陣は手待ち型がマシ(長さん)

本ブログでは日本将棋類の9×9升目持駒将棋で、
ハンデ型の、仮称戊辰戦争将棋をこれまで紹介し
て来た。下手に飛車角が無く、玉の前升目にアナ
ログで、どんな角度にも走れる、超奔王という
新作の駒を一枚入れ、39枚制にしたものである。
 間に駒が有ると、その向こうの升目へ行けない
のだが。別の駒に半径1/√2升目の排除円が有
るとして、気体の分子運動理論の衝突現象に準え
て、「間にある途中の駒」かどうかを、幾何学の
2円の共通内接線を求める等して判断するという
ルールの将棋である。
 超奔王が極度に強力な為、飛車角側の上手先手
が不利であり、文字通り作戦に主導権の有るはず
の先手だが、序盤に有効な、攻めの陣型を作る事
が困難である。前回、角道を通す為の、左銀先歩
兵を捨て駒にしながら、角金交換をし、下手から
上手が取った金と歩兵で、超奔王の味方飛車直射
をかわす手筋を紹介した。

しかしながら、先手の上手から見て左袖の中段に
超奔王を移動させると、上手から見て、左端筋か
らの端攻めの、後手△1五歩の手筋が直ちに発生

してしまう。この端攻め攻撃は、本ブログの管理
人の認識によれば成立しており、ほぼ上手の陣は
直後に全壊する。よって、この陣型が良いとは、
にわかに言い難いとその後思えるようになった。
 そこで今回、上手の先手が更により、低く構え
た陣を考え、差し回しを考察した。
 前回紹介の陣と異なり、角道を通す為、左銀先
の歩兵は上げてい無いし、左端攻めを警戒して、
上手は、自玉を左袖に寄せてい無い。更に下手も、
超奔王の利き筋を遮断された経験から、警戒して
今度は、右桂馬を中段には跳ねてい無い。

維新将棋標準.gif

 この状態から、上手に方策が有るのかと言うと、
本ブログの管理人には、それが発見されてい無い。

下手が攻めて来るまで、玉を漫然と行ったり来た
りさせる等、風車戦法のように動かして、手待ち
をするのが最も有効だ

と見ている。
 実際に、十手以上手待ちをした結果、下手が、
△8五歩と、通常の日本将棋なら角先の歩兵を、
逆上げして来た局面が、以下のようになる。

維新将棋手待.gif

以下、▼同歩△同桂▼8四歩打△8二歩打で、
上手飛車では打ち歩が、8二位置には超奔王が
直射なので取れ無いから、▼8五歩△8一歩成
が、下手の狙い筋である。
 この攻め筋は、やや読み甘が有るので、

ここからの展開は、上手が何かアヤを掛けて、
幾らかマトモに指せそう

である。
 今のところ、以上のような布陣と「手待ち戦術」
が私に発見された、上手に幾らか分のある、この
将棋の指し方の一例である。(2023/11/14)

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