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富山県富山城跡から江戸時代の学習用五角形木片(長さん)

以下、いっけん将棋駒を思わせるような
木製品遺物が富山県の富山城跡から、西暦
2008年前後に出土しているという話題
である。発掘報告書には、用途不明品のよ
うに紹介されていると取れるが、

子供に漢字を学習させるための道具を、城
内で作成したもののように見える。

遺物の写真は、web上に公開されている。
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に写真を掲載した発掘報
告書が登録されている。pdfファイル名
は、以下の通りである。
5744_2_富山城跡発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書の表題は、以下の通り。
富山市埋蔵文化財報告書36、
富山城跡発掘調査報告書、
富山市路面電車推進室・富山市教育委員会、
西暦2009年。
 この報告書の末備の方の、写真図版30
”工事立会調査出土遺物2”の中央下から
2段目に、遺物番号64として、今回話題
にしている遺物の写真がある。

富山城工航.gif

形からすると将棋駒であり、左の写真の文
字はうっかりすると”王”と読みそうだが、

違う。

本ブログでは、上記の写真の左記載面は、

”工”、右記載面は”航”と読む。

どちらも音読みが”こう”の漢字である。
よってもとより確証を得るのは困難だが、
子供の漢字の学習用の道具では無いかと、
私は疑う。なお将棋駒で無い事は、
①上部に小さな穴が開いていること。
②10センチ四方の大きさであり、将棋駒
より3~4倍大きい事。
以上の点からも、このケースに関しては、
明らかである。
 発掘報告書に、将棋駒を匂わせる言及が、
全く無いのは当然であろう。
 しかし珍しい物品が、富山城から出土し
たものであると感心させられた。(2021/03/03)

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