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奈良県平城宮東官衙より”女王に成り”木簡(長さん)

以下奈良文化財研究所発掘報告書データベー
ス全国遺跡報告総覧に有る、奈良時代成立と
みられる平城宮出土の木簡の中に、
”女王に成り”とも取れる、

極めて断片的な木簡の切れ端がある

という紹介である。
 西洋チェスで女王が成立したのは、日本の
中世であり、木簡の成立年代が奈良時代で間
違い無いとしたら、

文面が西洋チェスの女王を指すとして全く謎

である。
 遺物の写真は、以下の発掘報告書に有る。
15062_1_平城宮発掘調査出土木簡概報.pdf
 発掘報告書文書の名称は、以下の通り。
平城宮発掘調査出土木簡概報(39)、
奈良文化財研究所、2009年11月。
 この発掘報告書の、図版8の下段左から2
番目に、縮尺1/2で写真が載っている。
木簡遺物番号は第106番となっている。

平城宮女王.gif

 本文の釈文も、ずばり、”女王枕成”と、
”女王枕成成”となっている。本文の第1ペー
ジ目によると、2008年~2009年に発
掘されたようである。”大極殿東方官衙ブロッ
ク”と呼ばれている場所らしい。
 以下の事情が無いと仮にすると。奈良時代
に日本では、イスラムシャトランジ系のゲー
ムの駒がその形態から”枕”と呼ばれていて、

日本では、奈良時代に既に女王が有って

女王に成る、”ポーン”と言うべき駒が有る。
 そして松岡信行氏の言うように、進行方向
が長辺なのが”意外”だが、元々長方形駒だっ
たという事を、示しているようにも見える。
だが実際には違う。つまり、上下に文が続い
ている木簡の切れ端のようであり、別の字が
オモテ裏、それぞれの面に、更に書いてある
ようである。だからポーン、

農夫つまり女王に成る事が決まった駒が、
女王に成る、すなわち”元々女王に成るルー
ルである駒が、実際に女王に成る”との意味
であるとは到底考えられない。

余りに断片的すぎて、西洋チェスと、この、
奈良時代とみられる木簡とが、関係があるの
か、または、関係が無く全くの偶然なのか。
他の手掛かりは、

ほぼゼロ

のようである。遺物が切れ端にすぎないのが、
何とも残念というところである。(2021/03/13)

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