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静岡県浜松市梶子遺跡より複数の卆墨書土器(長さん)

以下奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に、写真を掲載した発掘報告
書が登録されている、静岡県浜松市梶子遺跡
より出土した、かなりの数の”卆”の字のはっ
きり書かれた、墨書土器の出土の紹介である。

発掘報告書に”祭事用であろう”と書かれてい
てその通りであり、中国シャンチー成立以前の
日本の遺物とみられる。

報告書はWEB上に、以下のpdfファイル名
で登録されているファイルに、写真が掲載され
ている。
63248_8_梶子遺跡19・20次本文編、古環境調査編、写真図版編.pdf

浜松市梶子遺跡卆.gif

発掘報告書の表題は、以下の通り。
梶子遺跡19・20次、浜松市教育委員会、
2019。
遺物の発掘は、西暦2017年頃とみられる。
遺物は上図のように、卆の字の杯型土器の束で
あり、今回は多い。実際には同じ墨書土器の紹
介がもう一ページ有り、報告書に写真は13枚
載っている。
 成立時代は、同じpdfの末備の報告書抄録
に、説明が載っていて、平安時代の10世紀以
前とされる。中国シャンチーが成立する前であ
り、チェス系のゲームとの繋がりは無いと、言
う旨とみられる。祭事用だとされ、”得”とか、
”得上”と書かれた土器も大量に出土している。

他の墨書の書かれた土器の墨書の漢字との
繋がりは、私にはさっぱり判らない。

卆に関連する字は、私には発見出来ない。個人
的には、

土器に書く字としては珍しい部類

なのではないかと認識する。
イスラムシャトランジと無関係で有る事を、私
には正直な所証明出来ない。
 疑いを僅かだが、残して置いた方が安全かも
しれない。墨は充分に鮮明であり、相当強固な
貯蓄倉庫を所有する、豪族識字層によるものだ
ろうとの印象を受ける。(2021/03/06)

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