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愛知県豊橋市普門寺跡から将棋駒模様の土器鍋(長さん)

以下、発掘報告書に墨書の指摘がないのだが、
将棋駒名を散りばめたような柄模様のある、
戦国時代成立とみられる、土器群の出土の話
題である。
 場所は愛知県豊橋市雲谷町の普門寺旧境内
跡遺跡。発掘されたのは、西暦2017年、

報告書が新しく、2020年3月発行

である。
 奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録され、pdfファイ
ル名は下記である。
70383_1_普門寺旧境内.pdf
報告書の表題は以下の通り。
愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第216集
”普門寺旧境内”、2020年、
公益財団法人愛知県教育スポーツ振興財団・
愛知県埋蔵文化財センター。
 報告書の写真図版11に2個、写真図版
13に遺物番号第68番として、2段目右に
写真があり、3個分の写真が有るようである。
”渥美窯の土器”という事であるが、写真図
版11に戦国時代の土器との旨の説明がある。

普門寺金銀2.gif


普門寺金銀.gif

上図から金将は金と、銀将は銀と、歩兵は歩
と省略されているが、土器の表面に散りばめ
られているような柄が付いていると、少なく
とも本ブログでは見る。
 図11で左の破片には、歩銀金銀が左→右、
右の破片には銀金銀銀と左→右へ書かれてい
るように見える。図13では金銀と左→右へ
並んでいるようだ。

この黒い模様については、偶然にしては相当
不自然であり、戦国時代に将棋駒をモデルに
書いた模様

なのではないだろうか。たまたま土器の焦げ
目模様と良く似ているために、発掘担当者に、
約1年間全く注目され無かったという事情だ
と、かなり疑われる。
 何れにしても雰囲気から察するに。少なく
とも15世紀頃までは飛車・角行が、日本の
小将棋類には無かった事を良く示す、説得力
の有る、重要でかつ、

貴重な遺物が、ごく最近愛知県で見つかった

という事だろう。文字情報は木製品に限らず、
遺物のいろいろな箇所に存在するとの印象を、
私はこの遺物群から、強く受けたのだった。
(2021/03/10)

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