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大阪府八尾市田井中遺跡で弥生中期象王墨書土器(長さん)

今回は大大将棋等白象・香象関連駒で大局将棋
のそれら、白象・香象の更に成り駒である、
象王と漢字で書かれているような、大阪八尾市
の遺跡の出土遺物の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
4523_1_八尾市埋蔵文化財発掘調査報告1994年.pdf
発掘報告書の名称は、以下の通りである。
八尾市文化財調査研究会報告40
八尾市埋蔵文化財発掘調査報告Ⅱ
1.田井中遺跡(志紀遺跡)・2.八尾南遺跡(第10次調査)・
3.東弓削遺跡(第3次調査)、西暦1994年、
財団法人八尾市文化財調査研究会。
 遺物はこのうち、一番目の田井中遺跡(志紀
遺跡)で出土した。なお志紀遺跡とは、田井中
遺跡の東側を、後に分離した名称で、厳密には
志紀遺跡で遺物が出土したように読み取れる。
なお田井中遺跡は、第3・4・6・8次と、
相次いで調査されたが、目次等により、遺物は
第6次調査の第6(調査)区で、発掘されたと
の事時である。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所は、
大阪府八尾市志紀町西。遺物が出土したのは、
西暦1987年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第37ペー
ジの記載から、問題にする遺物に関して、
弥生時代中期後半(紀元前後)と判断されると
の旨、読み取れるようである。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版55:”
第6調査区出土遺物”の、最上段右上に在り、
遺物番号第6051番”との旨ナンバリングが
有る。小型の甕との説明が、発掘報告書に在る。

田井中象王.gif

 上図のように、細長い字で遺物の中央やや左
側に、縦に漢字で象王と書いてあるようにも見
える。その左側に、朝顔型埴輪の絵のような模
様が更に有るようにも見えるが不明解である。
 象の字のような模様は、汚れがひどくまた、
ぼやけていて、象だか鬼だか、はっきりしない。
王の字も、真ん中むの横棒が擦れている。他方、
朝顔型埴輪に鬼の字の書いてあると疑われる遺
物が八尾市の八尾市南遺跡で出土しているので、

第1字目は鬼が正しいかもしれない。

目下のところは、大阪府付近で、弥生時代中期
後半の紀元前後の頃、王という漢字が、渡来人
によって伝来していた証拠の疑いの有る遺物と、
本ブログでは解釈しておく。
 あるいは、一字目も漢王朝中国人が鬼と書き、

鬼の王を、朝顔形埴輪の魔力で、追い散らす絵
を描いた

のかもしれない。何れにしても早い時代に、
大阪八尾市には渡来人によって、埴輪等、新し
い文化が流入していた場所だった疑いが、大き
いという事なのであろう。(2022/05/31)

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