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熊本県玉名市柳町遺跡で古墳期桂馬墨書土器(長さん)

 今回は、古墳時代前期、4世紀頃のつぼ型
の土器に、漢字の桂馬のような模様があると
の話題である。

漢字の桂馬ではなくて、呪いの記号

のようである。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
15908_2_柳町遺跡.pdf
発掘報告書の表題は以下の通りである。
熊本県文化財調査報告第200集柳町遺跡、
2001年3月、熊本県教育委員会。
 発掘報告書冒頭の例言によると、遺跡の
場所は熊本県玉名市河崎字柳町、話題とする
遺物が発見されたは西暦1995年前後の事
のようである。
 また発掘報告書89ページ付近の記載から、
遺物は第2号竪穴住居跡から出土しているが、
遺構の形態から弥生時代末から古墳時代前期、
つまり、4世紀頃の成立と取れるようである。
 遺物の写真は図版第50番:”第2号竪穴
住居跡出土土器”の下から2段目の左にあり、
遺物番号は第0171番とナンバリングされ
ていて、つぼ型の土器である。

柳町0171桂馬.gif

上図のように、写真で右の方に縦に一列で、
煤のような模様が在り、つぼ土器の首の部分
の下に桂、その下に馬、その下に星マーク、
その下に縦に|の記号が書いてあるようにも
見えるし、三日月マークに見えるものが書い
てある。桂馬の読みが正しいとすると将棋の

桂馬が4世紀に成立していたとしたら、通説
は大きく覆る。

何れにしても、龍馬と書いていない点が珍し
いというのが、本ブログ管理人の第一印象だっ
た。
 そこで字を良く見てみると、第1字目は桂
というよりは棒という漢字のようにも見え、
第2字目も、馬というより品とか日とか、あ
るいは卍模様のようにも見える。

その下に星マークや縦棒か月マークが在る事
から、日月惑星現象を見ての呪い記号

ではないかと疑われる。意味は良くわからな
いが。その字ずらの空気から、中国の陰陽道
に基づく祈祷の、日本における初期のような
祭祀が4世紀に既に、九州熊本県玉名では、
行われていた事を意味しているのかもしれな
いと、以上が今の所の私見である。(2022/03/06)

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