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島根県松江市半坂古墓群で近世人鬼墨書土器(長さん)

今回は、時代が下るが林鬼墨書土器に関連して、
呪い用と発掘報告書で推定されている、島根県
の古墓の近世の遺物に墨書が有り、漢字で人鬼
等の墨書文字が書いて有ると、見られていると
報告書から読み取れる、遺物発掘の紹介である。

惑星の動きを雑に土器に書いて、呪いに使用し
たものであり、鬼等の漢字は書かれていない

疑いが在る。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
2517_5_県道浜乃木湯町線湯町工区建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
松才遺跡・真野谷Ⅱ遺跡・半坂古墓群・宮ノ前遺跡・正源寺遺跡、
2006年3月、島根県教育委員会。
 遺物はこのうち、半坂古墓群で発掘されたが、
古墳時代等の物ではなくて、近世の京都土師器
と言われる物の、混入物のようである。
 発掘報告書は、遺跡ごとに、本文・写真図版
と繰り返しており、半坂古墓群は、第1pdf
に載っている。
 発掘報告書第4ページの表によると、遺跡の
場所は島根県松江市玉湯町湯町。ここで話題に
する遺物が出土したのは、西暦2003年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の45ページ
によると、繰り返すが京都土師器であって、近
世のものであると、見ているように読取れる。
 遺物の写真は、発掘報告書第1pdfの、
半坂古墓群写真図版第9:”第1区出土遺物”
の左下に在り、スケッチ図27の第9番との旨、
ナンバリングされている、皿のような形の土器
である。写真は内面だと言う事である。

半坂人鬼.gif

上図のように、漢字の鬼よりも、観測用恒星図
を示したような、赤経・赤緯線と、小さな星の
マークが目に付き、斜めに波線が、大波と下に
小波のトロコイド状線になって、イラスト状に
描かれているように私には見える。大波の先が、
下の方に描かれている、惑星と私見される
五亡星マークだと解釈される。江戸時代でも、
天王星が知られた、幕末に近い墨書だろう。
サイクロイド小波は、天王星の視位置変化
のようにも私には見える。大波と五亡星は木星
の視位置の変化と木星のマークだろうか。黄緯
がめちゃくちゃだが。
 発掘報告書によると、格子で囲まれた鬼とい
う字の墨書だと解釈されているように読めるが、
スケッチ図では、その上の人のように私には見
える煤を、〆の形に解釈している。なお、この
遺物はスケッチ図第27の9番だが、スケッチ
図第27の10番も、今度は土師器の外面に墨
書されているが、同類だと、発掘報告書で紹介
されているようである。第10番は、擦れてい
て、9番よりは解釈が困難だが。同類という点
に関し、発掘報告書の記載に間違いがある可能
性は、少ないように私にも見える。発掘報告書
では、「〆鬼」と読んでいるように、私に結論
的には受け取れる。
 惑星観測用星図を作成する事が、漢王朝時代
から、天命を知るために行われていた事および、
観測結果や、木星と天王星の会合といった現象
が、転じて占いや呪いに置き換えられた経緯が、
日本の江戸時代幕末頃まで情報として、保存さ
れていた事をはっきり示す、貴重な遺物である。
また、

格子模様が日本の古代から、呪い・占いに使用
されている理由経緯をはっきり示す証拠遺物

と見なせる。以上のように、本ブログの管理人
は考える。
 本ブログでは、この墨書土器はどちらかとい
うと、囲碁史に関連が在ると見るが。鬼という
字が書いて有ると、管理人には今の所納得出来
て、い無いので。大局将棋の林鬼や、日本の
将棋には、この遺物は直接的な関連性は薄いと、
今の所考えている。(2022/07/03)

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