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滋賀県守山市横江遺跡で4C竪兎墨書土器(長さん)

今回は、古墳時代初期と見られる滋賀県出土
の土器に、漢字で「竪兎」と書いてあるよう
に見える、遺物出土の話題である。

恐らくこのケースは、偶然模様

だと見られる。
 遺物の写真が、web上に公開されていて
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
2092_1_横江遺跡発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
横江遺跡発掘調査報告書Ⅰ、1986年3月、
滋賀県教育委員会・滋賀県文化財保護協会。
 発掘報告書冒頭の例言によると遺跡の場所
は滋賀県守山市横江町横畑及び休身。
遺物が出土したのは、西暦1984年前後の
事のようである。
 発掘報告書の第146ページ付近の第5区
の小結の記載によると、以下に問題にする遺
物は旧河道で出土したが、この場所で出土し
た遺物は古墳時代初期、4世紀程度の成立で
あろうと推定されているように、読取れる。
 また遺物の写真は、発掘報告書の写真図版
第78:”出土遺物(スケッチ図第117~
119図)”の、最上段左に在り、遺物番号
第32番とナンバリングされている。金魚鉢
型の土器のように、私には見える。

横江遺跡竪兎.gif

 上図のように、中央やや右に、漢字で”竪”
のように見える模様が在り、その左側に、や
や上にズレて、兎のように見える模様がある。
が、下部がはっきりせず、かつ、その下に、
カタカナで”ハx”のような判読不明の模様
が見え、兎の漢字が、上下にダブっているよ
うに歪んでいる。そこで、よく画像を見ると、

竪の字の”又”の部分が”爪”になっている。

 よって、残念ながら、この煤模様は、

漢字では無く偶然模様と、結論される。

元々、竪兎という将棋駒は、有りそうだが無
いから、将棋とは関連し無いと考えられる。
が、このケースは、一見の”竪”が見事で
残念だったが。そもそも墨書でも無いと疑わ
ざるを得ないようである。(2022/07/10)

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