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山梨県南アルプス市石橋北遺跡で中世奔王墨書土器(長さん)

今回は、山梨県(現)南アルプス市石橋遺跡で、
朝廷の力が弱かった戦国時代成立とみられる土器に、
漢字で奉王と書かれているように見える、土器の破
片の話題である。

朝廷の力は弱く王の字は無く、奉奉等と書いただけ

かもしれない。
 遺物の写真が、web上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に、登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
7159_1_石橋北屋敷遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第178集
石橋北屋敷遺跡、西暦2003年、山梨県教育委員会・
建設省甲府工事事務所・日本道路公団東京建設局。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所は、
山梨県南アルプス市(中巨摩郡八田村:当時)
野牛島字石橋3005番。ここで話題とする遺物が
出土したのは、西暦1998年前後のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第8ページによ
ると、5号溝でここで話題にする遺物は出土したが、
溝自体の成立が14世紀から16世紀末の、鎌倉末
から安土桃山時代と考えられているように読取れる。
何れにしても朝廷は弱く以下戦国時代で代表させる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第8の、第
3段目カラム:”6.2b区第5号溝出土土器”の、
左上に在る。遺物番号は、特に付けられていない土
器の破片の、内側のように私には見える。

石橋北奔王.gif

上図のように、漢字で左上に奉、右上に王と読める
ような、煤模様が在る。

朝廷の力が低下した時代に対応するため、内容が
不自然

と私見される。そこで、遺物の模様を良く見ると、

右側のいっけん”王”に見える模様も”奉”

のようにも見える。
 単純に、何らかの祭祀用の土器の破片なのではな
いか。将棋にも特段関係は無いのかもしれない。
(2022/07/08)

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