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山形県寒河江市三条遺跡で古代山泰墨書土器(長さん)

本ブログで以前古代成立の「香箪」墨書土器や
一文字「桂」墨書土器を紹介した山形県の三条
遺跡の同じ発掘報告書に、より単純に「山奉」
と墨書された遺物が有ったのを、私が見落とし
ていたようなので、以下に紹介する。
 情報の出所は同じwebページの発掘報告書
であり、pdfファイル名は、繰り返すと
以下の通りである。
28295_2_三条遺跡第2・3次発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書名も以下の通りであり、以前に
紹介済みである。
山形県埋蕨文化財センター調査報告書第93集
三条遺跡第2・3次発掘報告書、2001、
財団法人山形県埋蔵文化財センター。
 遺跡の場所は第1本文pdf:
28295_1_三条遺跡第2・3次発掘調査報告書.pdf
の巻末の抄録によると、
山形県寒河江市寒河江字三条。発掘調査は
同じく抄録により西暦1996年前後という事
であった。
 今回の問題にする土器の成立年代は、発掘
報告書第1本文pdfの、第11ページに、
話題にする遺物は、竪穴住居跡第2号で出土し
たが、奈良・平安時代に成立と、みられている
ように読取れる。なおスケッチ図が発掘報告書
第1pdfの第201ページ付近の、第165
図:”遺物実測図(15)-ST1・2”の、
4番に在り、それが遺物の番号になり、第2号
竪穴住居跡出土である事が判る。
 遺物の写真は、第2写真図版pdfの、写真
図版第59の、最上段左に在り、165-4と、
符号が付記されていて、先に述べた意味である。

三条山泰.gif

 上図のように、字が薄いものの、

漢字で山奉と書かれている

ように私には見える。すなわち煤の模様のよう
な、黒い部分が縦に2つ存在する。
 付近の山の先祖神を祭る祭祀用土器なのであ
ろう。この遺物の文字は、そのものずばりだと
考える。なお、発掘報告書でも墨書土器である
と見なされたが、山の右側だけに墨が在ると、
判定されたようである。縦に2文字書かれた字
が、写真で反時計回りに回転しているのは、そ
の為とみられる。釈文等仔細は、私には不明で
ある。(2022/07/28)

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