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兵庫県朝来市筒江大垣遺跡で古墳期奔馬墨書土器(長さん)

今回は、馬が使用しそうな洗面器のような
土器に奉馬と墨書があるように見える、
古墳時代成立の兵庫県朝来市の遺跡の遺物
土器の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
19194_1_筒江大垣遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
朝来市筒江大垣遺跡、2008年3月、
兵庫県教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると、遺跡の
場所は、兵庫県朝来市和田山町筒江字大垣。
遺物が出土したのは西暦2002年ないし、
それより少し前のことのようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第25
ページ付近の記載によると、土師器鍋だと
いう事である。土師器としており古墳時代
の頃の遺物を想定しているように本ブログ
の管理人は解釈する。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版第
43:”Ⅱ区出土土器1”の、下から2段
目右に在り、遺物番号第54番との旨ナン
バリングされている。洗面器の形のような、
土器に見える。発掘報告書では土師器の鍋
だとしている。

筒江大垣奔馬.gif

 上図のように、遺物の写真の中央やや右
寄りの口の直ぐ下に、模様が煤に溶け込み
滲んで潰れているが、漢字で奉に見える煤
模様が在り、その右下の底に近いところに、
やはり漢字で馬のように見える模様が在る。

古墳時代の献上馬の使用する、飼葉を入れ
るか水桶なのか、どちらかであるという事
が判るような、明快性の高い形態の遺物

だと私見し感心する。但馬の大和王権側に
つく、古墳時代後期の豪族に貢ぐ、馬が飼
われているような、牧場が近接していたの
ではないかと私は疑う。(2022/08/12)

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