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宮崎県都城市肱穴遺跡で古代奔馬葉墨書土器(長さん)

今回は、宮崎県都城市肱穴遺跡で発掘された
墨書土器に、奉馬と記載されているが、牧草
の双葉のような絵が描かれており、容器であ
るから、それは献上馬の飼い葉桶に使用され
るという事が判る、遺物例の紹介である。
 遺物の写真がweb上で公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
3082_2_横市地区遺跡群肱穴遺跡1今房遺跡馬渡遺跡第1次.pdf
遺物はこのうち、肱穴遺跡で出土した、古代
成立の墨書土器である。
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
都城市文化財調査報告書第50集横市地区遺跡群
肱穴遺跡・今房遺跡・馬渡遺跡、西暦2000年3月、
宮崎県都城市教育委員会。
 発掘報告書第1本文pdfの本文末尾と、
遺跡遺構の写真図版との間部分に挿入された
抄録によると、遺跡の場所は宮崎県都城市
横井町字出水。遺物が出土したのは西暦
1998年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の本文第1
pdfの第80ページ付近に、包含層で出土
したとされ、漠然として正確な年代が書かれ
ている箇所は私には発見できないが、全体と
して古代成立の土器に、墨書が書かれている
と、解釈されているように読取れる。
 遺物の写真は、第2写真図版pdfの写真
図版第24の下から2段目右端に在り、遺物
番号第414番との旨、ナンバリングされて
いる。土器のカケラのように、私には見える。

横市地区奔馬.gif

 上図のように、墨書と発掘報告書で解釈さ
れているとみられる部分が拡大されていて、

左に奉、右に双葉の絵が描かれていると、本
ブログの管理人は解釈する。

発掘報告書では、釈文不能と書かれているよ
うに読取れかつ、スケッチ図第83で、一文
字のようにスケッチされているという点が、
写真から受ける印象と、大きく異なるように
私見する。
 更に上図で、上の方の全体写真には、

右上に、漢字で馬と読めるように私には読め
る、煤模様のようなものが見える。

そこで本ブログでは今のところ、この墨書土
器破片には、

「奉馬飼葉」の墨書が意図されている

と解釈する。奉馬、馬奉、龍馬、といった墨
書のある土器は、献上馬の食料入れである証
拠に、

双葉の絵が、追加で描いてある場合がある。

この例の解釈に関し私は、以上のような疑い
を抱いているとの意味である。(2022/08/17)

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