SSブログ

島本町立歴史文化資料館館報第12号に将棋史料展望(長さん)

以下、奈良文化財研究所の発掘報告書
データベース、全国遺跡報告総覧に登録
されているが、博物館・資料館の報で
あって、発掘報告書では無い冊子に、
京都における、将棋史料の、今後の発見
の可能性について論じた文献が有るので
紹介する。
全国遺跡報告総覧に登録されているpdf
ファイル名は、以下の通りである。
129398_1_島本町立歴史文化資料館館報.pdf

 執筆者:小泉信吾氏の報告として、

水無瀬兼成将棋駒と将棋纂図部類抄について
紹介の後、室町時代・戦国時代・安土桃山時代
の将棋駒か、安土桃山時代の将棋文献史料を
指すとみられるが、

京都市内の旧家(貴族と表現)から、今後
発見されるだろう

との、予想を述べられている。
 講演会の内容を記した論考文であり、
表題と、記載箇所は以下の通りである。
館報名:島本町立歴史文化資料館館報
文献号数:第12号
題目:「水無瀬駒製作と時代背景」
著者:小泉信吾
小冊子記載ページ:第12ページ~13ページ
の計2ページ。
 冒頭述べた表題内容に関する記載箇所は、第
13ページ付近であり、以下の旨の記載が在る。
”時々整理しきれていない貴族の蔵から新たに
駒なり、こういう駒日記が発見される可能性も
あります。”ただし、「駒日記」とは文脈から
水無瀬兼成の将棋馬日記を指すものとみられる。
 文献の内容は、特定されないだろうから、
小泉信吾氏は、西暦2021年より少し前の
時点で、将棋駒か、

安土桃山時代の頃の、将棋文献史料がまだ、
京都市市内の旧家に眠っている可能性を示唆

していると読取れる。駒に作駒師の名前が書い
てないと、その疑いが濃くても作者は特定され
ず、室町時代以降では、そもそもが既存の、
中将棋駒種が発見されるだけの可能性が高いが。
安土桃山時代以前の文献史料は、現行は実態近
辺では、将棋纂図部類抄と色葉字類抄の奥付の、
「大小将棋駒名」程度。ずっと飛んで鎌倉初に
「二中歴」しか既存の史料は無いだけに、京都
の旧家に、本当に将棋関連文献史料が眠ってい
て現存するとすれば、価値はたいへん高いであ
ろう。(2022/08/23)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー